立っても座っても左クランクを踏むと鳴く感じなんで、BBかクランクかペダルのいずれかと思ってるんですが、安い順にやっつけて行こうと思います。
ということで購入
シマノ SM-BBR60。
元々FC-6800辺り用のBBです。お値段1,800円+税。
ロード用のホローテックIIのBBは、ここを見る限り、最新のBB-R9100を含め、今のところ同一規格のものならどれを選んでも互換性があるようです。
なお、トラディショナルなネジ込み式のBBはJIS(BSA)とITAの2種類があります。互いに互換性がない(物理的にも取り付けられない)ので注意が必要です。
それでは取り付け、の前に旧BBを取り外します。
最初に左クランクの取り外し。
左クランクの再度のボルトを緩めます。
次に、クランク軸にねじ込んである樹脂製の締め付けボルトを外します。
外すには工具が必要です。シマノ純正であれば「TL-FC16」という200円ほどの工具です。
工具の星形の突起を締め付けボルトの穴に突っ込みます。
あとは手で回して外します。正ネジです。そんなに固くは締まってません。
外すとこんな感じ。
外したら、クランクのボルト部分に引っかかってる板状の脱落防止ピンを外します。
わかりづらいですが、クランク根元のスリット部に挟まってます。細い棒状のもので下から押すと簡単に外れます。
外したら左クランクを抜きます。
まっすぐ引き抜けば簡単に抜けます。
最後に右クランクを抜きます。
こちらもまっすぐ引き抜けば抜けると思いますが、固いようならクランク軸を左側からプラハンで軽く叩けば抜けるかと思います。
なお、今回はチェーンを切ってますが、事前にチェーンをフレーム側に落としておけば繋いだままでも作業は可能かと思います。
お次、旧BB取り外し。実は一番の難関。
旧BBはSM-BB7900、ちょっと前のDuraAceグレードです。
アルミ削り出しでかっこいいですね~。
さて、ギシギシ音の犯人と見込んだBBですが、指で回してみてもゴリ感が全くないため冤罪だったみたいです(´・ω・`)
とはいえ、せっかくクランク外したし、そろそろ1万kmぐらい走ってるので交換しちゃいます。
ホローテックBBの取り外しには専用工具が必要です。
シマノ純正であれば、TL-FC32やTL-FC36などです。
手元にあるのはTL-FC32。1,000円ほどと安いですが、TL-FC36などと比べて全周で嵌合せずBBに傷がつきやすいのと、柄が短いので力が入れにくいのが難です。
取り外しですが、工具の歯をBB外周の溝に噛みあわせて、後ろから前方向、写真だと上から下に力を入れてネジを緩めます。
左右とも同じです。つまり左は正ネジで右は逆ネジです。なお、BBに締め付け方向の矢印が書いてありますのでそれと逆に回すことになります。
このネジ、右側はそうでもありませんが、左側は使っていくうちに締まる方向に力がかかるためクソほど固いです。例によって今回もびくともしませんでしたので、クレ5-56をぶちまけて放置した後、工具をハンマーで叩いてようやく外れました。
嵌合部がボロボロです(´・ω・`)
外したらこんな感じ。
次、新BB取り付け。
新BBのパッケージ内容物はこんな感じです。
左右のBBと防水用の筒は同じですが、見慣れない輪っかが付属してます。
こちら、TL-FC25という品番の工具です。
新旧のBBを比較するとよく分かるのですが、
厚さはそのままですが、外径が小さくなっており、TL-FC32のような従来の工具では取り付けが行えないため、従来の工具とBBの間に噛ませるスペーサとして使用するものです。
なお、DuraAceのSM-BB9000に付属しているTL-FC24というよく似た工具があるそうなのですが、微妙に内径が小さくSM-BBR60では使用できないそうです。
それでは取り付け。
BBをシェルにねじ込んだ後、TL-FC25を羽根が奥になるようBBにかぶせて、その上にTL-FC32など取り付け工具をはめるという感じです。
締め付け方向は先ほどと逆。
樹脂でガードされるので、SM-BB7900みたいに傷がつかないのがよいです。
なお、この工具、TL-FC32と組みあわせて使う場合はなぜか嵌め合わせる位置に指定があります。
●で示された位置に工具の先端を合わせるよう指定があります。
取り付けたらこんな感じ。
黒いのはいいんですが、径が小さくシェルとツライチじゃなくなってちょっと微妙(´・ω・`)
最後、クランク取り付け。
基本的に取り外しと逆の手順。
右クランクを取り付け。BB中央の穴にクランク軸を奥まで突っ込むだけです。
固い場合がありますが、クランク軸にグリスを薄く塗っておくと楽に差し込めます。最悪プラハンでド突けばハマります。
左クランクを取り付け。
取り付け位置は、クランク軸の溝が1箇所だけ広くなってるのでそこに合わせる感じです。というか、そこにしかはまりません。
締め付けボルトを設置。
TL-FC16でねじ込みます。
指定トルクは手で締めれるぐらいなので、プライヤーとかで掴んで思いっきり締めたりするとオーバートルクです。
最後、脱落防止ピンを押しこんだら、サイドのボルトを締め付け。
トルクは12~14Nmと指定がありました。馬鹿力で締めるとオーバートルクです。
ということで完成。
(∩´∀`)∩ワーイ
さて、変えてみましたが、肝心のギシギシ音は雨が降ってしまってテストできてません。
旧BBを触った感じ問題なさそうなので次はペダルの交換ですかね(´・ω・`)
ポチってもらえるとよろこびますw