シマノのFC-R8000、50x34T-170mm。つよそう。
デフォルトパーツはこちら。
FSAの多分ゴッサマーのwilierオリジナルペイント版。歯数構成は50x34。
正直私のような素人には何の不満もありません。インナー→アウターへの前変速が若干もたつくかなと思うぐらいです。
それでは取り外し。。の前に、ペダルはクランクの取り外しの前に取り外しておいたほうが後々楽ですので取り外しておきます。写真は割愛。
ゴッサマークランクの取り外し方法ですが、googleで調べたところ、根元のボルトをひたすら緩めるみたいなのがありましたが、年式が違うのか手元のものと構造が違います。もしかするとコレ、ゴッサマーじゃなかったのかな?
観察すると、どちらかと言うとシマノのホローテックのクランクの構造に似ています。
ということで、サイドのボルトを緩め、
根元の中心のボルトを抜いてみました。
どちらもそんなに固くはなかったです。
中心のボルトを抜くと簡単に左クランクは抜けました。
構造はシマノのホローテックにそっくりです。ホローテックよりはシャフトの溝が深く数が少ないです。
左クランクが抜ければ右クランクはシャフトごと手で抜けます。
固ければ、シャフトをプラハンで軽くド突くと抜けます。
なお、写真は割愛していますが、チェーンを切っています。
後述しますが、今回FDも交換するのでチェーンを切る必要がありました。FDを交換しないのであれば、チェーンを内側に落としておけば切らずに作業は可能です。
デフォルトパーツはこちら。
FSAのBB-8000/6000。MegaExoという種類のスレッドタイプのBBです。規格はJIS。シマノのホローテック用BBにそっくりです。というか、取り付け工具もシマノのものと同じです。
もしかするとそのまま使えたかもしれませんが、シャフト径などよくわからない上に、シマノの新品BBもさほど高いものでもないので交換します。
ということで、取り外し。
取り外し方法はシマノのBBと同じ。工具も流用可能です。使用したのはシマノ純正のTL-FC32。
1,000円ほどと安いですが、全周にわたって嵌合しないのでBBに傷がつきやすいです。気になるようなら3,000円ほどのTL-FC36の方がよいかもしれないです。
取り外しの作業自体は、工具の歯をBBの溝にかけて回すだけです。
左は正ネジ、右は逆ネジです。写真で言うと、左右ともに上から下の方向に力を入れると外れます。
ただ、このネジ、使っているうちに締まる方向に力がかかるため、泣きたくなるほど固いです。遠慮していると外れません。
今回は過去にないほど固く、手では緩みそうになかったので、工具をハンマーでド突きました。
溝が変形して舐めないか不安になった頃ようやく外れました。
で、新BBがこちら。
シマノのSM-BBR60、規格はスレッドタイプのJIS。
BBと取り付け用の補助工具がセットになっています。
では、取り付け。
ひとまずネジ山にねじ込みます。
締める方向に矢印が書いてあります。
最後に先程取り外しの際に使用したBB工具で締め付けるのですが、そのままではサイズが合いません。
で、BBに付属していた補助工具を使用します。TL-FC25という品番が振られています。
これを工具に取り付けます。
こんな感じ。TL-FC32ではTL-FC25の表面に刻印されている矢印に位置を合わせて取り付ける必要があるそうです。
で、締め付け。
力いっぱい締めます。直に工具が当たらないので傷がつかなくて良いです。
反対側も同様に取り付けてBBは完了。
組み上げれば見えはしないですが、この世代のシマノBBはフレームとツライチにならないのが微妙(´・ω・`)
次、FDの取り外し。
元々取り付けていたのはシマノのFD-6800、直付けタイプ。
アルテグラグレードですが、どうやら今回使用するFC-R8000と互換性がないらしく、泣く泣く交換。
高く上がった腕がカッコいいのに残念です(´・ω・`)
取り外し自体はボルトを緩めてケーブルを外した後、台座の取り付けボルトを外すだけです。ケーブルは既存のものを流用することにしましたのでそのまま。(ただ、最後の最後でケーブルの長さが足りないという可能性もあります。)
クランクを取り付けるまではFDの取り付け位置が確定せず、取り付けできないので一旦このまま。
なお、このフレームにはFDの取付台座はないですが、手持ちの他の自転車とのパーツの流用性を考えて、バンドタイプの取付台座に直付けタイプのFDを取り付けています。
次、クランク。新クランクはシマノのFC-R8000。歯数構成は50/34T、クランク長は70mm。
クランクがぶっといです。チェーンリング周りも前モデルのFC-6800よりエッジが立って精悍な感じがします。何よりすごく軽いです。プラスチック製のモノの重量感ですw
そして一番衝撃的なのが、
箱が四角い!w
収納に往生する台形の箱からようやく改善されましたw
それでは取り付け。
まずは、シャフトにグリスを薄く塗って右クランクをBBに奥まで差し込みます。
差し込んだら左クランクの取り付け。
シャフトに幅の広い溝が1ヶ所あり、左クランクにも嵌合する幅の広い個所があるのでそこに合わせてはめ込みます。(物理的にそこにしかハマりません。)
左クランクをはめたら、締め付け用のボルト(写真下)をねじ込みます。
ねじ込みにはTL-FC16という工具が必要です(写真上)。数百円程度です。
こんな感じでボルトにセットして、
クランクにねじ込みます。
指定トルクは手で締めれるぐらいなので、プライヤーとかで掴んで思いっきり締めたりするとオーバートルクです。
締めたら脱落防止用のピンを押し込みます。写真では指の先にあるものです。分かりづらいですが、サイドのスリットにプレート状のものが挟んでありますので、それを押し込みます。
こんな感じ。
最後にサイドのボルトを交互に締めます。指定トルクは12~14Nm、力いっぱいだとオーバートルクです。
つよそう。
次、FDの取り付け。
新FDはこちら。FD-R8000-F。 直付けタイプ。
前述の通り、FC-R8000とFD-6800に互換性がないようなので買い直し(´・ω・`)
新旧比較。左がR8000で、右が6800。
パッと見でわかるのはアームが以前のように短くなった点です。ただ、構造は別物に近く、ケーブルルートも含め機構がかなり複雑になってます。
それでは取り付け。FDは取り付け自体よりも調整が少々面倒です。
取り付けや調整方法も以前から変わっているようですので、ディーラーズマニュアルを用意しておいた方がよかったです。
最初に保護プレートをフレームに貼り付けます。
こんな感じの金属製のプレートが付属しています。
裏に両面テープがあるので、フレームに貼り付けます。FD-6800では後付け台座を使用する場合は不要とありましたが、FD-R8000では後付け台座(バンドアダプタ)の場合も必要なようです。
貼り付け位置は、FDのアームの奥に小さなボルト(サポートボルト)があるのですが、そのボルトの先がフレームに接する位置です。
地味に位置合わせが難しく、ひとしきりイライラします。
次はFDを台座に取り付けます。
台座の裏側にFDを合わせて普通にボルトで固定です。何に使うのかわからないスペーサがが付属していましたが使いませんでした。バンドアダプタでなく、フレームの台座に取り付ける場合は使用するのかもしれないです。
次、位置調整。
まずは上下の位置。
FDのブレードにシールが貼ってあります。チェーンリングの歯の線がシールに印刷されているのでそれに合うよう上下の位置を調整します。シールの線に合わせると、チェーンリングの歯がブレードの下端から1~3mmとなるようです。
次に角度の調整。
真上から見てFDのブレードとチェーンリングが平行になるように角度を調整します。
サポートボルトはアームの奥にあります。
締めすぎるとフレームが痛むので注意です。フレーム(というか、先ほど張った保護プレート)に当たっていればよいみたいです。
最後にロー側の調整ボルトで左右の位置調整。
以前までと調整ボルトの位置が変わっています。アームの根元に外に向いて並んでいます。
刻印がありますが、左がL、右がH。ここではLの方を使います。
左右に回すとブレードが内外に動きます。
チェーンリングとFDの外側のブレードがツライチになればOKです。
次、ケーブルを張ります。事前にフロントのシフタをインナーに落としておきます。
そしてケーブルを張るのですが・・・・ケーブルの固定ボルトどこなの。。。(´・ω・`)
以前のタイプを取り付けたことのある経験者は、おそらくこの辺りでディーラーズマニュアルのお世話になるかと思います。
ボルトはてっぺんの樹脂製のカバーを外すと現れます。カバーはひねるようにすると簡単に外れます。
現れました。
次にケーブルの固定ですが、従来とかなり勝手が違います。多分、初見ならほぼ全員がディーラーズマニュアルのお世話になるかと思います。
最初に、ボルトを緩めてボルトの下にあるリング状の金具の位置を合わせます。
非常にわかりづらいですが、↓のように、リング右上の突起がFD本体と接するようにしておきます。
次、奥のケーブル受けのようなフックがあるのでそこにケーブルを通します。
通したら、そのままケーブルを固定。
ある程度ケーブルのテンションを上げておくと後々楽です。
次、ここからちょっと今までにない手順です。
FDを後ろから見ると、アームの根元部分に白い線が書いてあります。写真だと矢印の先です。
このトリム状態でこの白い線が一直線上に並ぶように、テンション調整ボルトを締めます。調整ボルトは取り付けボルトの隣の小さなボルトです。
こんな感じで一直線上に並ぶように調整します。完全に締めても一直線に並ばない場合はもともとのケーブルのテンションが低い可能性があります。その場合は最初に戻ってテンション強めにケーブルを張ってからやり直し。
ここまで終わったらチェーンを掛けます。
チェーンは既存のものを流用。
ただ、コネクトピンを紛失してしまったので、仕方なくミッシングリンクを使用。
11sチェーン用から遂に1回限りの使い捨てになってしまったので普通のコネクトピンでよかったんですが、意外にコネクトピン単品って売ってないのですね(´・ω・`)
普通にチェーンを掛けて、ミッシングリンクを末端にセット。
いつもならチェーンを伸ばすように手で引っ張れば固定されるのですが、かなり固くてハマりませんでした。
仕方ないので、チェーンプライヤを差し込んで広げてはめました。
チェーンを掛けたらFDの調整に復帰。
事前にシフタを操作して、リアをロー、フロントをトリム状態にしておきます。
この状態で、ちょっと前に出てきたH側の調整ボルトを操作してFDの内側のブレードとチェーンの隙間が0~0.5mmになるように調整します。写真の状態が前後していますが↓のボルトです。
調整し終わったら、シフタを操作して、フロントをインナーに落とし、さらにロー側のトリム状態(インナーに落とした後にさらに短い方のレバーを操作して、もう1段階インナーに落ちた状態、そんな状態があるのか。。。)にします。
この状態で、L側の調整ボルトを調整してFDのブレード内側の樹脂製のプレートとチェーンの隙間が0~0.5mmになるように調整します。
あとは、アウターxロー~インナーxハイでチェーンが擦らないようにLやHの調整ボルトで微調整という感じです。ケーブルのテンションは先程の白い線を合わせる作業で適切になっているそうなので、もっぱらL/Hの調整ボルトでの調整となっているようです。
ディーラーズマニュアルには調整の際のトラブルシューティングとして以下のような記載がありました。
- 外側にチェーンが落ちる
- → Hの調整ボルトを反時計回りに回す
- インナーからアウターに上がりにくい
- → Hの調整ボルトを時計回りに回す
- アウターからインナーに落ちにくい
- → Hの調整ボルトを反時計回りに回す
- インナーに落とすと内側にチェーンが落ちる
- → Hの調整ボルトを時計回りに回す
- インナーから更にロー側のトリム状態にすると内側にチェーンが落ちる
- → Lの調整ボルトを時計回りに回す
最後、ケーブルの末端処理。
コレも従来とは全く違う感じです。
まずは最初に外した樹脂製のカバーにこんな感じの穴がありますのでケーブルを通します。ケーブルキャップは外しておかないと通りません。既存のケーブルをそのまま使う場合は、長さが足りなくなると思いますので、ケーブルごと切り落とさずキャップのみ外しておくのが得策です。
通したら、先程のテンション調整ボルトの下に巻きつけるようにしてケーブルを通し、樹脂カバーを元の位置に戻します。カバーがないとこんな感じ。
文章ではちょっと説明しにくいです。ディーラーズマニュアルの図がわかりやすいです。
カバーに通して固定するとこんな感じになります。
見ての通り、ケーブル長がギリギリです。かなり厳しいですが、ケーブルキャップを付けて出来上がり。
ということで完成。
ゴツくてちょっとフレームとアンマッチですね。。
フロント変速ですが、FD-6800も軽かったですが、遜色ないぐらい軽いです。また、ケーブルテンションの調整が一目瞭然で、方法がわかりさえすれば調整が簡単になったのが嬉しいです。
クランクの軽さとか感触とかは、例によって寒いのでまだ乗っておらずわかりません。
そんなことより、そろそろ自転車通勤を復活させて自身の減量しないと(´・ω・`)
ポチってもらえるとよろこびますw