2014年5月25日日曜日

khamsin(2012)ハブフリー11s化

そろそろ5800シリーズの105が発売されますね。
5800シリーズからドライブトレインが11sとなります。11sになるとスプロケの幅が広くなり、フリーボディもそれに伴って交換が必要になるそうです。要は、11sのスプロケを使うには11s対応の新しいホイールが必要というわけですが、千円亭主的な立場の人間としては非常に懐に厳しい仕打ちです。というより、ホイールのようなあからさまに嵩高なモノが増えると、偉大なる指導者☆嫁様に何を言われるかわかりません。うちにあるホイールでどうにかならんかな~、と眺めているとコレに気づきました。


カンパのkhamsin(2012年モデル)、シマノフリーです。
調べていると、2013年モデルのkhamsin向けにシマノ11s用のフリーボディを売ってて、簡単に11s化できるようでした。
しかし、うちのkhamsinは2012年版です。富豪なら何も考えず買っちゃうんでしょうが、ムダにしたくないので調べてみました。

カンパもシマノと同様、スペアパーツ図を公開してます。
まずは、2013年モデルのkhamsinのリアハブの展開図(抜粋)
下段、フリーボディが2種類ありますが、左がカンパ用、右がシマノ用です。
品番は、カンパ用がFH-BU015、シマノ用がFH-BU015X1です。今回使おうとしているのはこのFH-BU015X1です。

お次、2012年モデルの展開図(抜粋)
カンパ用がFH-SC015、シマノ用がWH-KX9です。

カンパ用のFH-BU015とFH-SC015は同じもの(FH-SC015が旧品番)とのことで、結局、カンパ用は2012と2013で同じものを使用 → シマノ用のFH-BU015X1も使える という結論に達し、購入してみました。
ちなみに、FH-BU015X(1がない)はWH-KX9と同じもので10s用です。また、FH-BUU015X1(Uが1個多い)はzondaなど上位モデル用です。非常に紛らわしいので注意が必要ですw

例によって楽天で検索して、やたらと安かったこちらでポチリ。受注後イタリアに発注かと思ったのですが、在庫があったらしく4日で届きましたw

箱の高級感が素敵w

取り付けてみます。
まずは、既存のフリーボディの取り外しです。
シマノハブなら、締め合わせてあるナットをハブレンチで緩めるのですが、先ほどの展開図をみると、パイプ状のアクスルの先端にボルト状のエンドがねじ込んであり、その左右のエンドを締め合わせて固定しているような構造です。このエンドをスパナで緩めます。
17mmのスパナで両側を掴み回します。そんなにきつくは締まっていません。ネジは正ネジでした(反フリー側は)。反フリー側はモンキーレンチなどの幅の広いもののほうが作業がしやすかったです。
エンドが外れればあとは手で抜けます。
似たパーツが多いので、順番を記録しておいたほうが良いです。
フリー側から、短いカラー、フリーボディ、中位のカラー、ハブ、長いカラーという順番となります。3つのカラーはよく似ていますが、順番を間違えると組み付けられなかったり、回らなかったりします。
フリーボディの観察。
ハブ側はこんな感じ。
グリスはたっぷり残ってて綺麗でした。サラサラした粘度の低そうなグリスです。

新しいのを取り付けます。新しいフリーボディのセットがこちら。
左から、フリーボディ、カラー、8~10s用スペーサーです。
フリーボディを比較。
上が新、下が旧です。
外形上のサイズは全く同じです。溝のパターンも同一です。唯一、スプロケがハマる箇所の根本が新の方が若干深いです。元々カンパは11sだったので、フリーボディの長さに余裕があるみたいです。

カラーの比較。
フリーボディとハブボディの間にかまされる、上の方の写真の「中位のカラー」に相当するものです。新旧で同じものでした。おそらく、カンパ用のフリーボディをシマノ用に変更する際に交換が必要なのだと思います。

それでは取り付け。
ハブボディ側にグリスを盛ります。
盛りすぎると、ラチェットの歯が滑る(開かなくなる)ので良くないらしいです。
グリスはよくわからなかったのですが、コレを使いました。純正品はバカ高いのでw
フィニッシュラインのテフロングリス。
元々使われているものに比べるとちょっと粘度が高かったです。

フリー側の組み立て。
画像の左右が逆ですが、外側から短いカラー、フリーボディ、中位のカラーをアクスルで串刺しにします。各部にはグリスを塗っています。

ハブに組み付け。
アクスルをハブボディに差し込みます。
ラチェットの歯が引っかかり奥まで入りませんが、フリーボディを写真で言うと手前に回しながら差し込むと奥までハマります。

反フリー側。
カラーをはめて、
エンドをねじ込み、
外した時と同じく、2本のスパナで緩まない程度に締め合わせます。
khamsinはベアリングとしてカートリッジベアリングしか使用していないので、玉当たり調整は不要(調整できない)です。ちなみに、zondaなどの高位グレードのものはカップアンドコーンなので玉当たり調整が必要(調整できる)です。

アクスルやフリーを回してガタがないか確認して出来上がり。
ただ、せっかく11s対応となりましたが、肝心の11sコンポーネントを持ってないので当面10sで運用です。8~10sスプロケを使用するには付属のスペーサーをフリーの根元にはめておきます。
あとはスプロケを元に戻して完了。
もしかすると、リア変速の再調整が必要になるかもしれないです。今回は不要でした。

さて、11s化に向けてホイール交換を行うことなく大きな障害をクリアすることが出来ました。
いや、一番大きな障害はお小遣いの少なさかな(´・ω・`)

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